ネットショップの梱包について考える


ネットショップと言うのは直接お客様に手渡しで商品を購入してもらうわけではなく、基本的には通信販売として「発送」をすることになります。
そのため、ネットショップオープン前に十分考えておきたいのがその発送のための梱包となるでしょう。

これが通販や遠方地発送に手馴れたショップであれば、あらかじめ梱包材の確保やトラブルの無い発送方法などのマニュアルもあると思われるのですが、これからネットショップを開業し、初めての発送業務を行うと言う場合であれば、何かと戸惑うことも多くなりがちです。
なぜなら、意外にも梱包材と言うのはコスト的に馬鹿にならない、もしくは商品に合う梱包材がなかなか見つからないと言うことが多かったりするからです。

ダンボールを使う場合

発送において強度や保管力、コストパフォーマンスに優れている梱包材の代表がダンボールです。
しかし、ダンボールは日々の生活で数多く見ることがあるものの、実際に自分で用意するとなると面倒になりがちだったりします。
ネットオークションや、友人、知人、家族への発送と言うのであれば適当なダンボールに詰め込めばいいのですが、ネットショップは商売である以上、やはり体裁は考えたいもの。
そうなると、自ショップのロゴデザインなどが入ったダンボールが好ましいと言うことになりますが、普通のプリンターでダンボールにプリントアウトすることは不可能です。
また、無地のダンボールもほとんどの場合は問屋や専門の業者に受注しなければならず、さらに最低ロットが定められているため、梱包材の確保だけでも結構な金額となってしまいます。
さらに場所を取る為、在庫をストックする倉庫などがあると言う場合でもない限りはあまり現実的ではないかもしれません。

また、ダンボールを印刷する業者もありますが、やはりこちらもコストと相談することになるでしょう。
ただ、「用意することは可能」と言うことは覚えておいてもいいと思います。

ダンボールを専門に取り扱う業者も多いので、一度探し、見積もりを取ってみてもいいかもしれません。
大掛かりな商品の発送が必要となる場合、ダンボールはかなり使うことになるのは間違いないのですから。

参考:ダンボール業者の検索結果(Google)

運送会社で用意している梱包材を使う

意外に多いのが運送会社の梱包材の利用です。
クロネコヤマトや佐川急便などでも独自の梱包材は用意しており、それぞれ材質やサイズに合わせて追加料金を加えることで梱包をしてもらうことが出来ます。
大きさにもよりますが、1品50円~240円と言った場合もあり、ダンボールを使うまでも無いようなものの発送であれば。こちらを利用するのもいいでしょう。
ただし、発送数が多くなるほどコストは上がってくる(梱包材自体の値下げが無いため)ため、あらかじめ商品代の中に梱包材費を加えておくなど工夫しておくといいかもしれません。

参考:クロネコヤマトの梱包材

自前でオリジナルの梱包材を用意する

最もコストがかからない方法が自前で用意することですが、こちらもダンボール同様、在庫を持つほどかさばってしまいがちです。
ただし、大掛かりな梱包の必要が無い(メール便発送で事足りるなど)場合においては有用な方法と言えるでしょう。

あまり梱包材にこだわるお客様はいない

体裁を整えてがっちりしたダンボールで梱包して発送と計画されているショップ様もあるかもしれませんが、お客様としては梱包材がどうと言うよりも「商品が無事に届けばいい」と思われることも多く、今の時代的に過剰包装などはあまり受け入れられないこともあるようです。梱包が多くなるほどゴミが増えると言うこともありますので、商品準備の際は「確実な到着」を意識することを優先しておいたほうがいいかもしれません。
ただし、せめてエアパッキン(ビニールのプチプチのことです。)くらいは自前で用意しておいたほうがいいかもしれません。

参考までに、日本最大のショッピングサイトであるamazonと楽天において、amazonでは専用のダンボールを用意していますが、楽天のショップの中には運送業者の梱包材をそのまま使用しているケースが多いようです(お店によるので一概に断言はできませんが・・・)

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